My Talex

ロープを繋ぐ、 パートナーのような存在

日本人クライマーの歴史に残る挑戦を、パートナーとして支えてきた中島健郎氏。8000m14座登頂を成し遂げた竹内洋岳氏など、中島さんを頼りにするクライマーも多い。話題の日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』でのイモトの登山部ではカメラマンとして参加。そして2018年平出和也氏と共に挑戦したシスパーレの登頂でその年の優秀な登山家に送られるピオレドール賞を受賞した。山岳カメラマンであり、登山家として世界で活躍を続ける中島健郎氏がTALEXのサングラスを使う理由とは。

Q:一般的なサングラスとTALEXとの違いはどのように感じますか?

地面からの照り返しや木々の葉っぱ一枚一枚の反射がなくなることにより、目への負担が少なく、景色もきれいに見え、裸眼よりも見えやすく感じます。シーンに合わせて使い分けていることで、より目の疲労軽減に役に立っています。

Q,:実際にどのように使い分けているのでしょうか?

無雪期の登山や撮影には、トゥルービューを使います。景色の色味を変えないので撮影には欠かせないカラーです。

お気に入りは主に雪山で使用しているトゥルービュースポーツです。雪山でも自然な色合いで物を見たいですが、どうしても雪の凹凸が分かりにくくなってしまう場合が多くあります。トゥルービュースポーツは自然な色味を保ちながらコントラストが上がり雪の状態も見やすくなるため、雪山の撮影で重宝しています。

照り返しの強い雪山や高所では、しっかりと光を抑えてくれ、コントラストが上がるアーシーブラウンを使っています。照り返しが強く雪面が白飛びしてしまっているような時にでも、雪面の変化を逃しません。

また、その日の天候や山域、行程などにより使い分けをすることによって、より目への負担が少なく感じます。

Q,:中島さんの経験の中でTALEXのサングラスがあって良かった(助かった)と実感された場面がありますか?

アメリカ大陸最高峰のデナリでは、夏のシーズンは白夜で日が沈むことがなく、サングラスを外すのは寝ている時だけ…。 長時間、雪面からの照り返しを受けていても、目が疲れることがなく助かりました。また、見落としやすいヒドゥンクレバス (雪に表面が覆われた氷河の割れ目のこと)の微妙な凹凸も見逃さず、発見しやすく感じました。雪の照り返しにはなくてはならない存在です!

Q:最後にTALEXのレンズを一言でいうと、中島さんにとってどんなサングラスでしょうか?

登山をするうえで大切なことは、生きて帰ること。撮影の仕事でも、プライベートの登山でも命を懸けた登山をしてはいけない。登山は常にリスクと隣り合わせで、危険性を認識したうえで判断、行動をとり、常に引き返すタイミングを見計らわなければならない。

TALEXのサングラスはそんな登山での、ロープを繋ぐパートナーのような存在です。たとえ一人で登攀可能なルートであっても、パートナーがいれば安全でより快適に登攀することができる。私にとってそんなパートナーのような欠かせないアイテムです。

登山家・山岳カメラマン

中島 健郎

◆主な経歴◆

2006年‐パンバリヒマール(未踏峰/6,887m/ネパール)初登頂

2008年‐ディンジュンリ(未踏峰/6,196m/ネパール)初登頂

2011年 – チョ・オユー(8,501m/パキスタン)登頂 (竹内洋岳,中島健郎)

2012年 – ダウラギリ(8,167m/ネパール)。竹内洋岳の8,000m峰14座完登にカメラマンとして同行。

2013年‐K6峰(7,282m/パキスタン) 6400mまで

2014年‐東南アジア最高峰カカポラジ(5,881m/ミャンマー)5670mまで

2015年 – マッキンリー(6,168m/アメリカ合衆国)登頂 (世界の果てまでイッテQ!登山部隊)

2015年‐アピ(7,132m/ネパール)登頂

2016年‐ルンポ・カンリ(7,095m/チベット) 北壁初登攀 (平出和也,中島健郎)

2017年 – シスパーレ[北東壁] (7,611m/パキスタン) (平出和也,中島健郎)

この功績により第17回ピオレドールアジア賞と第26回ピオレドール賞を受賞。

2017年‐ヴィンソンマシフ(4,892m/南極)登頂 (世界の果てまでイッテQ!登山部隊)

2018年 – エベレスト(8,848m/チベット)登頂