
紫外線を防ぐためには
色の濃いサングラスが必要?
日焼け止めに帽子・日傘など、紫外線対策のアイテムとして欠かせないものはたくさんありますが、サングラスもその内のひとつです。
店頭でよく耳にするのは「薄いレンズだと紫外線を多く通してしまいそう…」や「なるべく紫外線をカットしたいから濃いレンズが良いんです」ということばかり。
レンズの濃さと紫外線カットは関係があるのかをお伝えしていきたいとおもいます。
目から入った紫外線で日焼け?!
直接太陽(紫外線)を肌に浴びると日焼けするのはもちろん皆が知っていることです。では、目に紫外線が入るだけでも全身の日焼けに繋がるということはご存知でしょうか?
紫外線を吸収した目はダメージを受け、そのダメージに反応した脳は「メラニンを作れ!」という指令を出します。そして脳から指令を受けた肌はどんどんメラニンを生成し、シミやソバカスが増加したり、全身の日焼けに繋がるのです。
それだけではなく、紫外線を浴びれば浴びるほど白目の部分が黄ばんでしまったり、白内障(水晶体が濁り、視力低下や失明につながる病気)になる可能性も高くなります。
“日傘や帽子で予防しているから大丈夫!”
油断禁物です!太陽光は遮れたとしても、アスファルトの照り返しまでは防ぎきれません。そのため、紫外線対策には日焼け止めや日傘だけではなく“サングラス”をかけることがとても重要なのです。
レンズの種類 濃さ・紫外線カット率
サングラスのレンズには様々な表記があり、「一体これが何を表しているのかわからない!」という方も少なくはないと思います。
一般的にメガネやサングラスのレンズには「可視光線透過率」と「紫外線透過率」この2種類が表記されているものが多いです。
【可視光線透過率】
こちらはレンズの濃さを表すもので、目に何%の光を通すかです。
例えば「可視光線透過率30%」と表記されているレンズは、30%の光を目に通し、残りの70%の光を遮る。といったレンズになります。
【紫外線透過率】
こちらは紫外線が何%透過するかを表すものです。
「紫外線透過率1%」と表記のあるものは、紫外線カット率99%となります。
ちなみにTALEXのレンズは紫外線透過率の表記はございませんが、色の濃いレンズ・薄いレンズに関わらず99%以上の紫外線をカットします。
そして「可視光線透過率」とは別に「雑光カット率」という表記がありますが、これは反射光を何%カットするかを表しているもので、偏光レンズならではの数値になります。
レンズの濃さと紫外線カットは比例するの?
上記でお伝えした「可視光線透過率」と「紫外線透過率」
もうお分かりいただいている方もいらっしゃるとおもいますが…
「濃いレンズ=紫外線をたくさんカットする」ではありません!
薄いカラーのレンズであっても、99%以上の紫外線をカットできるレンズもたくさんあります。「紫外線透過率」の数値を意識してサングラスを探してみてください。
そしてもう1つ気をつけなければいけないのが、レンズの寿命。
一般的には紫外線カットの寿命は5年ほどと言われております。
―5年以上経過したサングラスを使用したらどうなるの?―
濃いレンズをかざすことにより、光を取り入れようと瞳孔が開きます。その状態で紫外線カットの効果がなくなったサングラスを着用すると、より多くの紫外線が目に入ってしまい白内障などの目の病気に繋がる可能性も。ですので、5年を目処にレンズ交換を行うことをオススメします
紫外線を極力カットしたいという方は「紫外線透過率」の数値ができるだけ低いものを選びましょう。ただし、いくら透過率の低いものを選んでも、フレームが小さすぎたり、目とレンズに隙間があきすぎていたりすると、開いた瞳孔に紫外線がたくさん侵入してしまうので要注意です!
紫外線は大敵です。出来る限り屋外ではサングラスを着用し、目を守りましょう。