やま部

南米最高峰アコンカグア
について調べてみた(後編)

こんにちは!部員の松村です。

前回、アコンカグアの高さについて説明しましたが、今回は南米最高峰アコンカグアの環境について調べてみました。

富士山の倍以上ある山ってどんな環境なのか…?
過酷な環境そうなのはイメージがつくけど、どれくらい過酷なのか…?

できるだけわかりやすく説明してみたいと思います!

まず、南米に位置するアコンカグアはチリとアルゼンチンの国境あたりにあります。

かなり暖かそうなイメージの地域通り、アコンカグア周辺の気温は夏場になると30℃前後とかなり暑いようですが、南半球に位置しており、日本とは四季が真逆。6月~8月が真冬となります。なので、今回の三浦雄一郎氏が挑戦した2月は夏シーズンとなります。

…暖かそう? みなさん、「気温減率」をご存知でしょうか?

気温減率とは『100m上がるごとに気温は0.6℃下がる』ということ。つまり、約7,000m近いアコンカグアは、単純計算で「マイナス42℃」下がります。温かい気候の夏場30℃だったとしても、登頂が近づけば「マイナス12℃」近くなり、さらに夏場であってもその日の状況によっては「マイナス30℃」近い気温にまでグッと下がるそうです。

これは日本の富士山でも一緒です。なので、高い山って雪がかぶっているんですね。

次に空気です。

富士山にいくと、ポテトチップスの袋がパンパンに膨らむと聞いたことありませんか? これは気圧が「低く」なっていることが原因です。気圧については下記の画像で説明しています。
他にも、高所にいけばいくほど、空気が軽くなっていくと言えばわかりやすいでしょうか? かなり簡単な説明になってしまいますが、空気にも重さがあります。高所にいけばいくほど、地球から空気を地面に引っ張る力が弱くなってしまうため空気の圧力が少なく、「空気が薄く」なってしまうんです。

今回、三浦雄一郎氏の息子豪太氏が登頂直前で酸素ボンベをつけて登頂されましたが、アコンカグアの山頂付近では約1/10くらいの酸素量だった可能性があるようです。1/10の酸素量って、想像もつきませんが、立ってるだけでも息切れするというだけに、かなり過酷な環境だったと思います。

最後に紫外線です。

気象庁のサイトを調べていると「1,000m高くなると約10%増加する」と記載されています。7,000m近いアコンカグアは70%増加するということ…。
更に、空気が澄んでいるとさらに紫外線量が増えるというデータまでありました。説明を色々調べて出した私の解釈としては「オゾン層から地表にたどりつくまでに紫外線はドンドン弱くなっていく。つまり、標高の高い場所だと、紫外線が弱くなる前に地表に到達する。」ということだと思います。

南米最高峰アコンカグア。無知識の私ですら調べてみてゾっとするほど過酷な山ですね…。ここに86歳でチャレンジしようとするなんて、本当にすごいです!